アレルギー性鼻炎のレーザー治療を行っています。
アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻腔の下甲介粘膜に付着することで発症します。
レーザーにてこの部位の粘膜を焼き、症状を現れにくくするのが、アレルギー性鼻炎のレーザー治療です。
レーザー治療の効果
アレルギー性鼻炎の3大症状を改善する
アレルギー性鼻炎の3大症状、鼻づまり、鼻水、くしゃみを改善します。
中でも鼻づまりは、治療を受けた方の80%に改善効果が認められます。
1~2年効果が持続し、再度受けることもできる
治療の効果は1~2年持続し、その後再度レーザー治療を受けることも可能です。
何歳からでも受けられる
レーザーの照射中、じっとしていられるようでしたら、何歳からでも受けていただける安全性の高い治療です。
必要な場合は追加照射が可能
1回のレーザー治療で得られる効果には個人差がありますが、およそ70%ぐらいの方が効果を実感して頂いております。2回、3回と追加で照射することで、効果を高めることができます。
レーザー治療の時期
慢性鼻炎またはダニ、ハウスダストのような通年性アレルギーのレーザー治療は基本的にはいつでも治療を行うことができます。
ただ、鼻炎の症状が出ている時にはレーザー治療によって、一時的ですが更に症状が悪化するため、まず鼻炎の治療をしてからレーザー治療を行います。 スギ花粉症の場合には、症状が出ない秋から冬に治療を予定いたします。
レーザー治療の流れ
診察・検査(必要な場合)
問診、診察を行います。レーザー治療の内容を詳しくお話しします。
アレルギーの有無が確認できていない場合など、血液検査を行うこともあります。
局所麻酔・鼻への処置
鼻腔の粘膜に表面麻酔をかけ、さらに30分間麻酔液を含んだガーゼを入れ、十分に麻酔を効かせます。
また、出血を抑えるための処置も行います。
鼻の粘膜へレーザーを照射
丁寧にレーザーを照射していきます。
治療にかかる時間は、片側の鼻腔で約10~15分、両側の鼻腔で約20~30分です。
経過観察のための通院
治療後、1週間後にご来院いただき、鼻腔粘膜の状態をチェックします。
かさぶたが剥がれている頃ですので、きれいに清掃します。
手術後の注意点について
- 手術当日は、お風呂ではお湯に浸からないでください。シャワーは浴びてくださって構いません。
- 手術当日は、飲酒をお控えください。
- 手術後2~3日すると、鼻水・鼻づまり症状が強くなります。一時的なものであり、1週間程度で治まります。
- 治療後1週間は、激しい運動をお控えください。
- 鼻を強くかんだりいじったりすると、鼻血が出て粘膜の治癒が遅れることがあります。
- かさぶたが気になっても、決して触らないようにしてください。経過観察のためにご来院いただいたときにきれいに清掃します。完全にかさぶたがとれるのは2~3ヶ月後になります。
レーザー治療を行う時期について
ハウスダストを原因とする通年性アレルギー性鼻炎の方
1年中、いつでもレーザー治療が受けられます。
花粉を原因とする季節性アレルギー性鼻炎の方
アレルゲンとなっている花粉が飛散しているあいだは、レーザー治療を受けられません。
花粉の種類が分かっている場合には、その飛散が予想される月の2カ月前の治療をおすすめします。
※それ以前に受けてくださっても構いませんが、2カ月前にレーザー治療を行うことで、翌年の花粉の飛散シーズンまで症状を抑えられる可能性が高まります。
副鼻腔炎の日帰り手術について
当院で行う慢性副鼻腔炎の手術の種類
ESS(内視鏡下副鼻腔手術)
鎮痛剤、消炎剤、抗生剤の投与、マクロライド系抗生物質の服用、排膿処置などの治療が有効です。十分な効果が得られない場合には、手術を行うこともあります。
鼻腔(鼻の穴)の周囲には骨で囲まれた空洞が左右に4つずつあり、これらの総称を副鼻腔といいます。
鼻腔と副鼻腔には空気の通り道があって繋がっていますが、風邪などでウイルスや細菌が鼻腔に感染して炎症を起こし、それが副鼻腔に及んだ状態が副鼻腔炎です。鼻づまりのほか、においが分からない、粘り気のある黄色い鼻水が出る、頭が重いなどの症状があり、このような状態が長期間続くと、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)と診断されます。
慢性副鼻腔炎では炎症によって副鼻腔内の粘膜が腫れているため、鼻腔との空気の通り道が塞がっている状態にあります。内視鏡下副鼻腔手術とは、その通り道を広く開け、また、病的に腫れた粘膜(ポリープ)を切除して本来の鼻に近い状態を作り、鼻のもつ自浄作用を回復させるための手術です。
副鼻腔自然口開窓術
「Ⅰ型」と呼ばれる手術です。局所麻酔の上、内視鏡を用いて鼻茸(鼻ポリープ)を切除し、本来あるべき通り道を確保します。手術時間は10分~15分程度です。
副鼻腔単洞手術
「Ⅱ型」と呼ばれる手術です。局所麻酔の上、内視鏡を用いて副鼻腔のうちの1つを開放し、炎症を起こしている粘膜を除去します。手術時間は、病態によって異なりますが大体30分~40分程度です。
選択的(複数洞)副鼻腔手術
「Ⅲ型」と呼ばれる手術です。局所麻酔の上、内視鏡を用いて副鼻腔のうちの2つ以上を開放し、炎症を起こしている粘膜を除去します。手術時間は、病態によって異なりますが、大体1時間ぐらいです。
手術の流れ
ご来院・診察
まずは通常の診察を行います。手術を含めて、患者様に合った治療法の検討を行います。
ご不明の点がございましたら、遠慮なくお尋ねください。
その上で手術をご希望であれば、検査へと進みます。
術前検査
手術が安全にできるかどうかを確認するための検査を行います。
問題ないようでしたら、手術の日時を決定します。
手術
ご予約の日時にご来院いただきます。
当院で行う手術は、すべて日帰り手術です。
経過観察
手術後に定期的にお越しいただき、経過を観察します。
お困りごとがございましたら、すぐにご連絡ください。
日帰り手術の費用
レーザー治療
鼻腔粘膜焼灼術(レーザー) 両側 | 3割負担 | 8,730円 |
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ESS・その他の手術
下記の費用に加えて診察料・薬剤・処方料などが別途かかります。
内視鏡下鼻・副鼻腔手術I型 (片側) |
3割負担 | 10,800円 |
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内視鏡下鼻・副鼻腔手術II型 (片側) |
3割負担 | 36,000円 |
内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(片側) | 3割負担 | 74,730円 |
鼓膜切開術 | 3割負担 | 2,490円 |
鼓膜チューブ留置術 | 3割負担 | 8,010円 |
鼻腔粘膜焼灼術 | 3割負担 | 片側3,240円(両側で6,480円) |
鼻骨骨折整復術 | 3割負担 | 6,390円 |
扁桃周囲膿瘍切開術 | 3割負担 | 5,490円 |
咽後膿瘍切開術 | 3割負担 | 5,700円 |
口唇腫瘍摘出術~(粘液嚢胞摘出) | 3割負担 | 2,730円 |
口唇腫瘍摘出術~(その他) | 3割負担 | 9,150円 |