当院で可能な検査
血液検査
末梢血一般(白血球、赤血球、血小板)、生化学検査(肝機能、腎機能、電解質、血糖など)約15~20分後に結果をお知らせいたします。他、ムンプスウイルスや肝炎ウイルス、膠原病、HbA1Cや甲状腺機能などは院外に検体を依頼しますので、結果は数日を要します。
アレルギー検査
採血や鼻粘膜誘発試験、スクラッチテスト、プリックテスト等のアレルギー検査をすることでわかります。血液検査は静脈から採血する方法(最大39種類)と指先から数滴の血液を採取し検査する方法(最大8種類)も採用しています。
ウイルス、細菌迅速検査
鼻腔あるいは咽頭から綿棒を挿入し、インフルエンザ、溶連菌、アデノウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス等の抗原検査を行います。約15~20分で結果をお知らせいたします。当院ではコロナ抗原検査、PCR検査を院内で行っております。
鼻咽喉頭内視鏡ファイバースコープ
鼻腔から挿入し、鼻咽喉頭まで詳細に観察し、副鼻腔炎や咽喉頭炎、副鼻腔がん、喉頭がんや下咽頭がんなどの有無を確認いたします。当院では小児用1.8mmから3.2mmまでのファイバースコープ(オリンパス製とペンタックス製を併せて計8本)をご用意しております。
肺機能検査
スパイロメトリーにより肺活量や1秒量などを測定し、呼吸の力を評価します。
呼気中一酸化窒素検査(FeNO):気道のアレルギー性炎症の程度を評価します。
鼻腔通気度検査
鼻腔通気性の客観的評価ができる検査です。鼻閉を訴える患者さんや閉塞性睡眠時症候群などの鼻腔のスクリーニング検査として使用されます。
簡易型睡眠無呼吸検査
夜間睡眠中の無呼吸の有無を調べ、睡眠時無呼吸症候群かどうかを調べる検査です。当院にて、機器の装着方法を説明します。機器を自宅へお持ち帰りいただき、就寝前にご自身で装着し、そのまま眠ります。2日間測定できます。測定終了後に機器をご返却ください。
嗅覚検査
アリナミンを肘静脈から2mlを20秒かけて注射し、匂いを感じ始める時間(秒)と持続時間(秒)を測定し、予後を判定します。
味覚検査
血液検査;亜鉛などの微量元素を測定します。
濾紙ディスク法;味質溶液を5mm円形ろ紙に含ませ、舌の上にのせ、味覚の閾値を測定します。
標準純音聴力検査
聴力を正確に評価するために必要な検査です。
ティンパノメトリー検査
鼓膜の動きや中耳腔の環境の評価を行います。
アブミ骨筋反射
顔面神経麻痺の部位、予後診断、耳小骨の可動性・離断の有無や蝸牛神経、脳幹(橋)の機能評価を行います。
語音聴力検査
音ではなく、語音弁別能(言葉の聞き取る能力)を検査いたします。
耳鳴検査
どちらの耳でどのような音で、どれくらいの大きさの音が鳴っているのかを正確に評価します。
CCD眼振検査
赤外線CCDカメラを使用した眼球運動観察に用います。
完全非固視下での観察のため、CTやMRIでは検出できない潜在的な眼振が高率に検出できます。
重心動揺計検査
直立姿勢における身体の動揺を記録・分析することによって、めまい・平衡障害の診断や治療効果を判定する検査です。重心動揺を構成する周波数成分を調べることによりどの部位に障害があるかを推察することができます。また通常の検査後に、検査台の上にフォームラバーを置いた状態で、さらに開眼と閉眼の状態で身体動揺の記録を行います。
温度眼振検査
外耳道に冷水または温水を注入し、外側半規管の刺激あるいは抑制により、誘発される眼振(めまいを誘発)を指標として外側半規管の機能を左右別々に調べる検査です。めまいを誘発するため、検査施行後に、気分不良や嘔吐することがございます。
VOR(Vestibulo-Ocular Reflex)検査(前庭動眼反射)
頭部に回転刺激を与え、反射によって生じる眼球運動を測定することで前庭三半規管の機能を診断するものです。頭部に与えた刺激と眼球運動はそれぞれ同時にコンピューターに取り込まれ、解析され、特に蓋の開閉のみで暗所と明所を切り替えられる赤外線フレンツェル眼鏡で眼球運動を記録し、脳梗塞、椎骨脳底動脈血流不全などの脳が原因の中枢性めまいと前庭障害やメニエール病など耳が原因の末梢性めまいの鑑別に有用です。
補聴器適合検査
補聴器は、高ければ良い、音が大きくなれば良い、というものではありません。その判断のためには、補聴器の適合の確認が必要です。
そもそも補聴器が必要であるのかどうか、必要であればどの補聴器の特徴が患者様の耳・ライフスタイル・好みに合っているかどうかを調べる検査が、補聴器適合検査です。
補聴器が必要かどうかの検査
純音聴力検査、語音聴力検査(言葉の聞き取る聴力を確認する検査)を行い、その患者様に補聴器が必要かどうかを判断します。
補聴器を選び・耳に合わせる
デジタル/アナログ、耳穴型/耳掛け型/箱型などのタイプの中から、患者様の耳・ライフスタイル・お好みに合っているかを検討し、選択します。
耳鼻科専用CT
座ったままで撮影できる、耳鼻科領域の専用のCTです。3次元での立体的な情報が得られ、病気の早期発見、病態の正確な把握が可能です。
一般病院でのCTとの違い
- 被ばく量が一般病院用CTに比べて少ない(約7分の1)
- 撮影時間は十数秒、検査全体でも約3~5分
- 専用ソフトによる速やかな解析、医師による診断が可能
- 検査費用が抑えられる
こんな時に行う検査です
副鼻腔に対して
レントゲン所見や内視鏡所見と自覚症状との乖離がある場合、副鼻腔炎が重症あるいは、お薬の治療でなかなか治らない場合、がんや腫瘍が疑われる場合
中耳・内耳に対して
鼓膜正常の伝音難聴や真珠腫性中耳炎、難治性めまいや側頭骨骨折が疑われる場合
中耳や内耳の変形・奇形が疑われる場合
進行性の難聴がある場合
顎・顔面に対して
骨折が疑われる場合
歯科の疾患が疑われる場合
こんな病気がわかります
副鼻腔炎といえば、主にウイルスや細菌の感染を原因として起こる副鼻腔の病気です。
ただ、中には虫歯を原因として起こるタイプ、真菌(カビ)を原因として起こるタイプも存在します。CT検査を行うことで、原因を推察することができます。これは、従来のレントゲンではできなかったことです。
また、手術の時期判断、腫瘍の発見もより早く・正確に行うことができます。
甲状腺エコー検査
超音波により、全く副作用や痛みなく甲状腺の大きさ、腫瘍の形状・大きさを調べることができます。また、良性・悪性のおおよその判断も可能です。
検査は、椅子に座った状態で、検査用のゼリーを塗布して受けていただきます。
検査時間は、5~10分です。
こんな時に検査します
- 首にしこりがある
- 首のリンパ腺が腫れている
- 甲状腺が腫れている
- 甲状腺ホルモンの異常を指摘された
こんな病気がわかります
甲状腺機能異常
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、頻脈、動悸、下痢、多汗、体重減少、甲状腺の腫れ、眼球突出などの症状を伴います。 代表的な疾患に、バセドウ病が挙げられます。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなり、徐脈、便秘、肌の乾燥、無気力、寒がり、体重増加、甲状腺の腫れなどの症状を伴います。 代表的な疾患に、橋本病が挙げられます。
甲状腺腫瘍
甲状腺に生じるしこりです。ほとんどは良性ですが、中には悪性ものもあります。
超音波エコーやCTにより、詳しく調べることができます。
呼気一酸化炭素濃度測定検査
タバコには200種類以上もの有害成分が含まれています。
その中でも代表的な有害成分が「ニコチン」「タール」「一酸化炭素(CO)」です。
呼気一酸化炭素濃度測定は、喫煙による一酸化炭素の体内への取り込み状況を、呼気中の一酸化炭素濃度を定量的に測定する検査です。
一酸化炭素ガス分析装置として「ピコプラススモーカーライザー」を使用します。息を吸い込んだら15秒間息を止めます。マウスピースにゆっくりと息を吹き込みます。ppm濃度とそれに相当する一酸化ヘモグロビンの割合%を示す数値が上昇し、最高値が結果として表されます。