このような症状は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に無呼吸の状態が一定以上見られ、体内の酸素濃度が低下してしまう病気です。
- いびきをかいている
- 睡眠中の無呼吸を指摘された
- 夜中に何度も目が覚める
- 日中に強い眠気におそわれる
- 起床時に頭が痛い、重い
以上のような症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。1つでも当てはまる場合には、大阪市城東区の柿本耳鼻咽喉科にご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群・いびきの治療は何科にかかればいいの?
睡眠時無呼吸症候群の診療に対応しているのは、内科、耳鼻咽喉科などです。ただ、内科や耳鼻咽喉科であっても、対応してないところもあります。ホームページや電話で確認してみましょう。 どちらかにかかりつけ医がある場合には、そちらに相談してみるのも良いでしょう。
無呼吸症候群の治療を耳鼻咽喉科で受けるメリット
- 鼻、のどの構造や機能を熟知した医師の診療を受けられる
- 通院期間中に鼻づまりなどの症状をきたしたときにも迅速に対応してもらえる
- 鼻、のどの病気が見つかったときにも迅速に治療を受けられる
こんな人は睡眠時無呼吸症候群にかかりやすい
睡眠時無呼吸症候群の危険因子の1つに肥満がありますが、必ずしも太っている方がなる病気ではありません。
以下の項目に該当する場合には、特に注意が必要です。
- 喫煙習慣のある方
- アルコールが好きな方、晩酌をする方
- 生活習慣病をお持ちの方
- 肥満傾向にある方
- 首が太い、脂肪がついている方
- 下顎が小さい方
- 下顎が引っ込んでいる方
- 歯並びが悪い方
- 舌が大きい、厚い方
睡眠時無呼吸症候群を放置する危険性
睡眠時無呼吸症候群の方は、高血圧などの生活習慣病、それに伴う動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの合併のリスクが高くなります。
また、無呼吸や夜中の覚醒によって睡眠の質が低下するため、日中の集中力が低下します。耐えられないほどの眠気に襲われ、自動車の運転中や危険作業の最中に居眠りをしてしまうこともあり、まさに命にかかわる危険性をはらんだ病気と言えます。
睡眠時無呼吸症候群の治療方法
症状や検査結果に応じて、患者様に合わせた治療を提案いたします。
肥満や飲み過ぎなども原因の1つとなり得るため、生活習慣指導も行います。
鼻づまりが原因による無呼吸症候群の場合
原因がアレルギー性鼻炎の場合はロイコトリエン受容体拮抗剤やステロイド点鼻薬などを用いた薬物治療を行います。ナステントという鼻に柔らかいチューブを挿入することで、睡眠時の気道を確保でき、無呼吸が改善することがあります。また、鼻中隔弯曲矯正術、下甲介粘膜切除術といった手術が有効な場合もあります。
軽症~中等度の場合
マウスピースによる治療を行います。気道を確保し、無呼吸を防ぎます。
中等度~重症の場合
CPAP(シーパップ)療法を行います。装置から鼻に空気を送り、気道を確保して無呼吸を防ぎます。装置はレンタルが可能で、ご自宅で受けられる治療です。
子どもの睡眠時無呼吸症候群について
お子様にも、数%の割合で睡眠時無呼吸症候群が確認されています。 保護者様は、お子様の睡眠中のいびき、無呼吸などに注意してあげてください。睡眠時無呼吸症候群を放置していると、身体の発育や学業に影響を及ぼすことがあります。
主な症状
睡眠中のいびき、無呼吸、口呼吸などがよく見られる症状です。またお子様にのみ見られる症状として、気道の狭窄による胸の異常な陥没が挙げられます。 その他、頻繁なおねしょ、寝起きの悪さ、日中の居眠り、多動も、睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性があります。
治療法
お子様の睡眠時無呼吸症候群の場合は、扁桃肥大、アデノイド肥大を原因とするケースが多くなります。そのため、扁桃摘出術やアデノイド切除術といった手術が適応となります。
気道が確保され、無呼吸の改善が期待できます。